人とのご縁で森を楽しむ「森の恵みのおすそわけ」

~”Osusowake” blessings from forest!~第3弾「おひまち蕎麦」

ヒトとホンモノの点がつながり、地域を超えて線になり、そして面ができ、新しい日本になる」

世界的な森林認証を取得し、世界農業遺産にも登録されている諸塚村の森林。その森に棲む人たちが、自然の営みと共生しながらつくっている多品種少量の農産物を、諸塚村にご縁のある方に届けようという新しいプロジェクトが始まります。

厳しい中山間地域でつくられるモノには限りがあり、これまでは自分たちで食べたり、地元の販売所でもその時期にしか扱われていませんでした。少量なので商品はすぐ欠品になりやすく、扱いにくいので通常の流通には乗りません。また、生産する方も、少子高齢化で、耕作を縮小する傾向があります。

でも、豊かな水と澄んだ空気、太陽の光を受けて育った作物は、当然美味しい。「これを是非ご縁のある方におすそわけしたい」「これからもつくり続けられるよう応援したい」というみんなの気持ちから始まったこのプロジェクト。

込められた思い「物語」と共に、小さな森の暮らしに残された食材をお届けしていきます。
楽しくて美味しい森をめぐる縁が結ばれていきますように。

Vol.03  ★奥畑集落のおひまち蕎麦 https://morotsuka-campaign.studio.site/ohimachisoba  NEW!12/12

森のおすそわけ第3弾は、焼き畑を中心に代表的な雑穀である蕎麦。水田の非常に少ない諸塚村の集落では、畑で栽培でき、おおよそ2月半と短期で収穫、湯煎で食べられる貴重な主食の穀物でした。近年では、脱穀の手間や食生活の変化もあり、主食ではなく、ハレの日の特別なお客様にふるまう程度の小規模な栽培にとどまっています。

もともとは、集落の祭りやお盆、お正月などのハレの日には必ずふるまわれていて、諸塚村の標高780mの高地にある奥畑集落では、蕎麦の収穫期に重なる11月下旬頃の「おひまち(お日待ち)」と呼ばれる、100年前の大火の災を払う火伏の行事が収穫のお祝いにもなっています。

今回は、この貴重な「おひまち蕎麦」のそば粉のおすそわけです。

「蕎麦粉」

蕎麦は、とても栄養価が高いことが知られており、蕎麦粉のタンパク質の中には必須アミノ酸(人体で作れないため、食べものから取り入れなければならないアミノ酸)をバランスよくふくみ、中でも疲労回復、集中力を高めるといわれるリジン、血圧を下げる機能性物質はルチンを含みます。またビタミンB1やビタミンB2も多くふくみます。※農林水産省サイトより引用

Vol.02  ★在来雑穀「もちあわ」とお米 https://morotsuka-campaign.studio.site/mochiawa

お米と雑穀のセットの第2弾。いにしえの昔から焼き畑に適した作物として受け継がれてきましたが、近代農業には適さず、近年の生産量は激減し、諸塚のなかでも希少価値の作物となっています。

「もちあわ」

あわは、ユーラシア大陸で最も古くから栽培されていた作物の一つで、もちあわは、あわの中でも、粘りの強い「もち性」が強いものです。白米と比較して、鉄分や食物繊維が多く含まれているため、野菜不足の食生活を補えます。また、お米と混ぜるともちもちとした食感が楽しめます。

お米と雑穀のセット。諸塚の棚田の自然乾燥の掛け干し米と昔からつくられていた雑穀の「昔とうきび」または「もちむぎ」の組みあわせです。お米に雑穀を混ぜて炊くと不思議な食感や風味を味わえます。

「昔とうきび」

とうきびは、とうもろこしのことで、でんぷんが主成分。昔は焼いたり、煮たりして食べていました。乾燥させて保存食としても優等生で、民家の軒や部屋の中に掛けて干していました。糖が主成分のスイートコーンほど甘くはありませんが、噛めば噛むほど味が出るのが特徴です。今回は、乾燥した「とうきび」を小さく割って、食べやすくした「割とうきび」にしてあります。

「もちむぎ」

大麦のなかでも、粘りの強い「もち性」のあるものが「もちむぎ」と呼ばれます。平地の少ない諸塚村では、畑で作ることができる麦は、昔から主食のひとつとして重宝されてきました。

「おこめ」先人が大変な思いをして、山間の急斜面に石垣を積み上げてつくられた棚田で、清流と太陽の光を使い丁寧に人の手で育まれた棚田米。「家族や大切なあの人たちのために安心なお米を届けたい」、「先祖から受け継いだ田んぼを未来へ繋げたい」という思いでつくられたお米を、今回おすそわけいただきます。

「めんぱ(曲げわっぱ)」

自宅でも外出先でも活躍するサイズのめんぱができました!「一膳おひつ」と名付けました。今回のプロジェクトのために、10セット限定&ネット限定で特注製作しました。

おひつタイプなので、通常のめんぱよりは高さはありますが、蓋が薄いので開けやすく、径は大人が両手で包めるぐらいのコンパクトサイズ。少し深さのあるお茶碗ぐらいの大きさで、一膳よそうのにぴったり。もちろん、機能はめんぱと同じで、水分調節で時間が経っても、ご飯のおいしさを保ってくれます。

これから、定期的に季節の「おすそわけ」をお届けします。

詳細は「もろつかナビ」でご覧ください。

<諸塚村・森のおすそわけPJ>

蕎麦
昔とうきび もちむぎ めんぱ

 

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